なぜ人気漫画家は声を上げた?10年の苦しみ

2026/7/6 · news_lesson #はたらく細胞 #仕事のトラブル #漫画業界 #働く人の権利 #日本語学習 #N2 #N3
なぜ人気漫画家は声を上げた?10年の苦しみ

仕事やアルバイトで、上司から理不尽なことを言われた経験はありませんか?「約束と違う」「これはあなたのせいだ」と言われたら、とても悲しい気持ちになりますよね。今回は、日本の人気漫画「はたらく細胞」の作者が経験した、10年間のつらい出来事について説明します。

タグ: #はたらく細胞 / #仕事のトラブル / #漫画業界 / #働く人の権利 / #日本語学習

新聞記事#

なぜ人気漫画家は声を上げた?10年の苦しみ

「はたらく細胞」に何があった?#

もしあなたが一生懸命作った作品を、誰かが許可なく変えてしまったらどう感じますか?とてもショックですよね。人気漫画『はたらく細胞』の作者、清水茜さんが、まさにそのような経験をしました。

清水さんは2024年5月、出版社である講談社との10年間にわたるトラブルを、SNSで「告発」しました。告発とは、悪いことや不正を世間に知らせることです。例えば、本のクレジット(作者の名前などが書かれている部分)を、清水さんに相談なく変更したそうです。これは、自分の子どもの名前を、知らないうちに変えられてしまうような気持ちだったかもしれません。

さらに、この漫画は医学的な内容なので「医療監修」、つまり専門家によるチェックがとても重要です。しかし、出版社はそのサポートを十分にしませんでした。その結果、清水さんはたった1人で、1日に19時間も働き続けなければならない時もあったそうです。あなたの周りで、こんなに長く働いている人はいますか?

作者の清水さんは、約10年間も不当な対応に苦しんでいました。

編集者から言われた衝撃の一言#

仕事でミスをして落ち込んでいる時、上司に「君のせいだ」と強く言われた経験はありますか?そんな時、励ましてくれる人がいたら、また頑張れるかもしれません。しかし、清水さんの担当編集者は、違いました。

清水さんが体調を崩し、精神的につらくなっている時に、編集者は「負け犬ですよ」というひどい言葉を言ったそうです。これは、日本語で「You are a loser.」という意味の、相手を非常に傷つける表現です。この一言が、清水さんの心を深く傷つけ、うつ病になってしまう大きな原因になりました。そして2021年、大好きだった漫画の連載を続けることができなくなってしまったのです。

日本では、仕事が原因で心の病気になる人が増えています。例えば、2022年度の調査では、仕事が原因の心の病気で「労働災害」(仕事による病気やけがのこと)を申請した件数は2,683件で、10年前の約2倍になりました。もしあなたの友達が仕事のことで深く悩んでいたら、あなたならどんな言葉をかけますか?

担当編集者は、うつ病に苦しむ作者に「負け犬ですよ」という言葉を投げかけました。

なぜ今、漫画家たちが声を上げた?#

最近、レストランの評価や商品の感想を、インターネットで気軽に書けるようになりましたよね。それと同じように、今まで言えなかった会社の内部の問題を、SNSで発信する人が増えています。今回の清水さんの告発も、その一つです。

昔の日本では、出版社は漫画家より強い力を持っていることが多く、漫画家はつらい労働条件でも我慢するしかありませんでした。しかし、今はX(旧Twitter)のようなSNSがあります。清水さんの勇気ある告発の後、少なくとも5人以上の他の漫画家が「私も同じような経験をした」と声を上げ始めました。これは、1人の編集者の問題ではなく、漫画業界全体の「構造的問題」、つまり業界の仕組みそのものに問題がある可能性を示しています。

講談社は公式に謝罪し、対応に問題があったことを認めました。しかし、多くのファンは「謝るだけで十分なのか?」と考えています。あなたの国では、大きな会社が間違いを犯した時、どのように責任を取りますか?

今回は、漫画業界で起きた悲しいニュースについて考えました。仕事でつらい経験をした時、声を上げることはとても勇気がいります。このニュースをきっかけに、働く人の権利について、一緒に考えてみませんか?あなたの仕事の経験や、このニュースについてどう思うか、ぜひコメントで教えてくださいね。

📖 語彙リスト / Vocabulary / Từ vựng#

告発
こくはつ
N2名詞, 動詞

清水さんは2024年5月、出版社である講談社との10年間にわたるトラブルを、SNSで「告発」しました。

清水(しみず)さんは2024年(ねん)5月(がつ)、出(しゅっ)版(ぱん)社(しゃ)である講(こう)談(だん)社(しゃ)との10年(ねん)間(かん)にわたるトラブルを、SNSで「告(こく)発(はつ)」しました。

理不尽
りふじん
N2名詞, 形容動詞

仕事やアルバイトで、上司から理不尽なことを言われた経験はありませんか?

仕(し)事(ごと)やアルバイトで、上(じょう)司(し)から理(り)不(ふ)尽(じん)なことを言(い)われた経(けい)験(けん)はありませんか?

監修
かんしゅう
N2名詞, 動詞

この漫画は医学的な内容なので「医療監修」、つまり専門家によるチェックがとても重要です。

この漫(まん)画(が)は医(い)学(がく)的(てき)な内(ない)容(よう)なので「医(い)療(りょう)監(かん)修(しゅう)」、つまり専(せん)門(もん)家(か)によるチェックがとても重(じゅう)要(よう)です。

励ます
はげます
N3動詞

そんな時、励ましてくれる人がいたら、また頑張れるかもしれません。

そんな時(とき)、励(はげ)ましてくれる人(ひと)がいたら、また頑(がん)張(ば)れるかもしれません。

精神的
せいしんてき
N2形容動詞

清水さんが体調を崩し、精神的につらくなっている時に、編集者は「負け犬ですよ」というひどい言葉を言ったそうです。

清水(しみず)さんが体(たい)調(ちょう)を崩(くず)し、精(せい)神(しん)的(てき)につらくなっている時(とき)に、編(へん)集(しゅう)者(しゃ)は「負(ま)け犬(いぬ)ですよ」というひどい言(こと)葉(ば)を言(い)ったそうです。

連載
れんさい
N2名詞, 動詞

そして2021年、大好きだった漫画の連載を続けることができなくなってしまったのです。

そして2021年(ねん)、大(だい)好(す)きだった漫(まん)画(が)の連(れん)載(さい)を続(つづ)けることができなくなってしまったのです。

申請
しんせい
N3名詞, 動詞

仕事が原因の心の病気で「労働災害」を申請した件数は2,683件でした。

仕(し)事(ごと)が原(げん)因(いん)の心(こころ)の病(びょう)気(き)で「労(ろう)働(どう)災(さい)害(がい)」を申(しん)請(せい)した件(けん)数(すう)は2,683件(けん)でした。

業界
ぎょうかい
N2名詞

これは、1人の編集者の問題ではなく、漫画業界全体の「構造的問題」です。

これは、1人(にん)の編(へん)集(しゅう)者(しゃ)の問(もん)題(だい)ではなく、漫(まん)画(が)業(ぎょう)界(かい)全(ぜん)体(たい)の「構(こう)造(ぞう)的(てき)問(もん)題(だい)」です。

謝罪
しゃざい
N2名詞, 動詞

講談社は公式に謝罪し、対応に問題があったことを認めました。

講(こう)談(だん)社(しゃ)は公(こう)式(しき)に謝(しゃ)罪(ざい)し、対(たい)応(おう)に問(もん)題(だい)があったことを認(みと)めました。

認める
みとめる
N3動詞

講談社は公式に謝罪し、対応に問題があったことを認めました。

講(こう)談(だん)社(しゃ)は公(こう)式(しき)に謝(しゃ)罪(ざい)し、対(たい)応(おう)に問(もん)題(だい)があったことを認(みと)めました。

📝 文法ポイント / Grammar / Ngữ pháp#

〜にわたる N2

例文

出版社である講談社との10年間にわたるトラブルを、SNSで「告発」しました。

関連表現: 〜を通じて 〜を通して
〜しかない N3

例文

漫画家はつらい労働条件でも我慢するしかありませんでした。

関連表現: 〜だけ 〜のみ
〜をきっかけに N2

例文

このニュースをきっかけに、働く人の権利について、一緒に考えてみませんか?

関連表現: 〜を契機に(して) 〜から

❓ Q&A#

📝 理解テスト

Q1. 漫画「はたらく細胞」の作者、清水茜さんは、なぜ1日に19時間も働かなければならなかったのですか?

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漫画の内容は医学的で専門家によるチェック(医療監修)が重要でしたが、出版社がそのサポートを十分にせず、清水さんが一人で多くの作業をする必要があったからです。

ポイント

  • 出版社が医療監修のサポートを十分に提供しなかったこと
  • 清水さんが一人で作業をしなければならなかったこと

Q2. 清水さんの心を深く傷つけた、編集者からの一言とは何でしたか?

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清水さんが体調を崩し、精神的につらくなっていた時に、編集者から「負け犬ですよ」というひどい言葉を言われたことです。

ポイント

  • 「負け犬ですよ」という言葉
  • 清水さんが心身ともにつらい状況で言われたこと

Q3. なぜ最近、清水さんのように声を上げる漫画家が増えているのですか?

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昔は出版社の方が力が強く漫画家は我慢するしかありませんでしたが、今はSNSがあり、自分の意見を発信しやすくなったからです。また、清水さんの勇気ある告発が、他の漫画家が声を上げるきっかけにもなりました。

ポイント

  • SNSの普及により個人が発信しやすくなったこと
  • 清水さんの告発が他の漫画家を勇気づけたこと

今回は、漫画業界で起きた悲しいニュースについて考えました。仕事でつらい経験をした時、声を上げることはとても勇気がいります。このニュースをきっかけに、働く人の権利について、一緒に考えてみませんか?あなたの仕事の経験や、このニュースについてどう思うか、ぜひコメントで教えてくださいね。

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